マネージメント

動物看護師における管理職の役割とは?

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自分がいなくても成立する環境づくりに取り組む

動物看護師として勤める中で「管理職を任されるようになった時、どんな役割を果たすことが管理職なのだろう?」と考えたことはありますか?
一般的には、企業理念やビジョンの浸透、目標管理、業務管理、スタッフ教育などが管理職に求められる事とされています。
しかし、実際は役割がわからず、経験年数や年功序列で任されることが多いのではないでしょうか。
前任者が居れば、相談や確認ができますが、そうでもない限り、手探りで動物看護師のまとめ役として漠然と取り組むことになります。
役職を任されるだけあり、業務遂行能力が高く責任感の強い方が比較的多く、責任者はこうあるべき、こうしなければ、と考え深く悩むこともあるでしょう。
フロレンス・ナイチンゲールは責任者が頭に入れておく自問について、どうしたら自分のなすべきことを自分でできるかという自問ではなく、なすべきことがいつも行われているようにするために、自分はどのような対策を講じることができるかと書かれています。(引用 看護覚え書―看護であること・看護でないこと―』フロレンス・ナイチンゲール著 改訳第7版 湯槇ます・薄井担子・小玉香津子・田村真・小南吉彦訳)
これは管理職に限定したことではありませんが、少なくとも、後輩教育を任される立場になった人は頭に入れておきたいナイチンゲールの思想です。
管理職者は「自分ができる事を、自分が居なくとも滞りなく行えるよう、任せることのできる人材をいかに育てていくか」それを念頭に置いて考えてみてはいかがでしょうか?
自分の役割や課題が見えてくるかもしれません。
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参加者同士が相互刺激を受け成長するきっかけになる講座ですので、皆様のご参加をお待ちしております。

執筆者の紹介

薮野 公子先⽣
専⾨:人材育成/犬のリハビリテーション
所属:VN support
CCRP/CCR